外こもりのススメ 海外のほほん生活という本を買って読みました。安田誠さんという方の著書です。 外こもりの定義から、短期、中期、長期の移住パターンなど実際の経験に基づいた海外生活のパターンが書かれています。
各章のはじめには4コマ漫画があり、その漫画もなかなかいけます。漫画家について記載がありませんので、安田さんご自身が書いたなのかなー。それはそれですごい才能だよな。 第3章からはバンコクでの生活が活き活きと記載されています。予算別の生活、カツカツの月3万・普通の月7万・豪華な月18万とあって、その18万生活に思いをはせたりしました。また彼はバンコクで友だちとしょっちゅう飲みに行ったり、タイ人の彼女がいたり充実した生活を送っていたことがかいま見られます。ただビザの更新には辟易していたようです。(50歳以上は1年有効で更新可能なリタイヤメントビザがあります。)
また非常に興味深かったのは、外こもりに適した都市を比較している件。 治安、インフラ、ビザ、物価、食事、娯楽の観点からバックパッカーに愛されている都市を比較しています。その都市は、バンコク(タイ)、バリ島(インドネシア)、大理(中国)、カトマンズ(ネパール)、ゴア(インド)、フンザ(パキスタン)、イスタンブール(トルコ)、カイロ(エジプト)、リオデジャネイロ(ブラジル)、メキシコシティ(メキシコ)、那覇(日本)です。 ここに那覇が入っているのがセンスいいなあって思いました。あとチェンマイやマレーシアのどこかの都市も入れていただければ更に良かったなあ。
本名は棚橋さんという方なんですが、2008年この本を出した後に殺害されてしまいました。 やはり自分の本で投資のみで生活しているという肝心なことを開示してしまい、脇が甘かったのかなと思います。またその年はリーマンショックがあり、投資をしていたほとんどの人間が損をしてしまった時期、そういった時期に他人に投資指南をしてしまったことにより恨みを買ってしまったのは不運でした。 海外では同じ日本人でもロクでもない輩がいると言われています。日本人が同じ日本人を騙すことが横行していると聞きます。セキュリティを確保した上で、不必要な情報は出していかないようにしないといけないんでしょうね。 若くして亡くなられた安田誠さんこと棚橋貴秀さんのご冥福をお祈りいたします。